今日はミニカー日和。。。

のほほんと続けていけたらいいな~♪

日産 NV200 タクシー

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トミカの日産NV200 ニューヨークタクシー になります。
ニューヨーク市の「イエローキャブ」はNV200で統一されることが決定したとの報道には当時けっこうインパクトをうけました。
映画の影響からかNYタクシーはセダンタイプのイメージがありましたが、でもこの武骨なボディに黄色のカラー、そして一つ一つのロゴもアメリカを感じてなかなかカッコいいですね。


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左サイドのスライドドアが開閉可能です。
実車は両サイドがスライドドアでオリジナルの貨物バンそのままです。
客室は足元空間も充分配慮されていますが、窓の開口部も小さく運転手席とは防弾仕様のポリカーボネート製の板で仕切られていてスパルタンな印象も受けますね。
ニューヨーク市からのオーダーで大型パノラミックルーフが採用されました。


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グローバルタクシーとして日本でもアメリカでも販売されているNV200タクシー。
NYタクシーはメキシコにある日産クエルナバカ工場で生産されたアメリカ向けのNV200がベースで、神奈川県の日産車体湘南工場で生産された日本仕様のNV200バネットとはボディサイズもエンジンの排気量も違います。
NYタクシーは全長4729mm×全幅1727mm×全高1854mm(日本仕様は4400mm×1695mm×1850mm)となりホイールベースも2921mm(2725mm)と延長されています(運転手席と客室を仕切る分厚い間仕切りの影響)。


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日本仕様はHR16DE型1.6ℓガソリンエンジンに4速ATの組み合わせ(後日、要望をうけLPG仕様車もラインナップに加えられました)。
対するNYタクシーはMR20DE型2.0ℓガソリンエンジンCVTです。
日本仕様のリアゲートが跳ね上げ式にたいしてNYタクシーは観音開き。
こんなところにもアメリカを感じられて魅力を感じます。


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ニューヨーク市との間で2011年に2013年からの10年間独占供給が約束されていたNV200ですが、昨年見直しが発表されました。
独占供給の決定に対する差し止め訴訟はこれまでに何度も起こされましたが、2015年に最高裁で独占供給を認める判決が出ていました。
今回の発表でNV200以外の車両を自由に選ぶことができるようになりましたが、燃費の問題でトヨタハイブリッド車タクシードライバーの間で人気の現状を追認した形となります。


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ディーゼルエンジン搭載のNV200バネットがベースの車両で、一時期、日産はロンドンタクシーの次世代車両導入にも名乗りを上げていました。
市当局から課せられた3.8メートルという最小回転半径をFF車で実現する為に、特殊な等速ジョイントが前輪に採用されています(最小回転半径は軽自動車でも4.2~4.4が普通です)。
その影響でフロント左右に大きく拡大したフェンダーを装着したロンドンタクシー仕様の全幅は1890mmになりました。
新基準の中の電気自動車としての走行条件がネックとなり、コスト的に折り合いがつかないとの理由で日産は導入計画への参入を断念しました。


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結局のところ新型ロンドンタクシーは、ロータスボルボの親会社である中国資本のジーリーが買収したロンドンタクシーカンパニーあらためてLVEC(ロンドンEVカンパニー)が手がけることに決定しました。
総アルミ製のボディはすべて接着で組み立てられ、ボルボと共通のプラグインハイブリッド機構を搭載したハイテク車両になります。
チーフエンジニアのイアン・コリンズは「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」の開発にも携わった方です。


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ベース車両の違いでNV200顔のNYタクシーはNV200バネットがベースの日本仕様とはフロントグリルやバンパーが異なります。
トミカは初回限定盤で作り分けて再現しています。
ところで手軽に手に入るNV200ニューヨークタクシーのミニカーはトミカを除くとダロン社製のだけかもしれません。
トミカのNV200ロンドンタクシーも見たかったですね。



Nissan NV200 London Taxi - Design